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バネのある「しなり」 [トレーニング]

体で「しなり」というと柔らかいというイメージがありますが、「弾力」という意味もあるのです。

筋肉の反射による反発力を利用することでバネのような「しなり」を使うことができます。

そのことは理解している人は多いですが、実際どうやって使えるようにするのかが難しいです。

瞬間的な動きの中で使われることが多いので、大まかなイメージが必要です。細かく意識して使うことは困難です。

ではイメージしやすくするために、定規を使って人が発揮できそうな反発力のある「しなり」を3つあげてみます。今回は地面側に支点を作ります。

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①上方部分を後ろから引っ張り「しなり」をつくる

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②支点からゆらして「しなり」をつくる

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③上方から支点方向に圧を加えることで「しなり」をつくる


定規のような動きを人の体でそのまま表現することは難しいですが、筋肉には伸張性反射がありますし、意図的に支点を作ったり、ある部分を静止させ動きを遅らせることなどできますので似たような状況はつくりだせると思います。
また支点を回転させることでより動きに適した「しなり」をつくることができます。この3つの「しなり」を支点を回転させながら、部分的・全体的に使うことで大きな効果をもたらします。

胸郭主導型トレーニングでいえば①が胸式、②が腹式、③は両方で使われやすいです。

反発力のある「しなり」はボールなどを投げたり蹴ったり打ったりする競技や、打撃系の格闘技などにとても有効となります。

この動きが理解できていれば反発力のある「しなり」を作るにはどういったトレーニングが必要か、動きの中でどういった意識が必要かわかるようになります。

10代~20代前半は体が柔らかく疲労回復も早いのでこれといったことをしなくても反発力のある「しなり」を発揮できますが、年齢が増すにつれてその能力は衰え、バランスが悪ければケガにつながります。見直しが必要です。

30代後半以上でスピードが必要な競技で活躍している多くの選手は、この反発力のある「しなり」を使えているように見受けられます。

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